3年生の指導方針
3年生のレギュラークラスは4月にスタートし、週1日、月3回となります。4月から夏までは算数のみ、9月から算数・国語となります。4年生以降の準備のため、塾に慣れるために3年生の授業があるわけではありません。低学年から養成したいこと、低学年だからこそ養成できることを突き詰めて教材を作成します。テーマは「手を動かす」です。
算数の指導方針(3年生)
手を動かし、伸びる子に育てる
後々の基盤になる学習を進める
3年生は数列や規則性、四角形や三角形の面積、影などの作図、速さなどを学習します。四則演算ができれば取り組むことができる文章題単元は多いのですが、「つるかめ算」「消去算」などは扱いません。先取り学習は一部の子には有効であることは事実ですが、まだ読解力が備わっていない中で文章題を多く扱うと、自然と一行問題など文章量が少ないものを学ぶことになります。それは、パッと見て解法が思いつくため、知っているか知らないかだけで問題を判断する子になる危険性をはらんでいます。後々受験に向けて学習する本格的な文章題というのは、一見どのツールを使うかは分からないが、図や式を書く中で気づいていくものです。しかし「暗記算数」に陥ってしまうと4年生くらいまでは上位でいられても、徐々に努力しても結果を出せない子になってしまいます。そういった先取りの弊害が生まれにくい単元を選ぶことは、低学年学習における重要なポイントだと考えます。分数や小数など最低限の知っておくべきことを学ぶことは必要ですが、手を動かしてきまりに気づいて計算を使って答えを出す力、そして作図問題など手を動かして解く力を鍛えます。これらの問題に多く触れていくことで、今から伸ばしておきたい能力を磨き、将来的に難関校で出題される問題の素地をつくることを目的としています。
国語の指導方針(3年生)
読み聞かせ+記述指導
独自の授業スタイルで国語を好きにする
3年生は一貫して物語文のみ扱います。講師が文章を読み進めながら、その場その場で気持ちを考えたり、書いたりする授業です。「面白くて楽しい読み聞かせを丁寧に行った上で、要所要所で記述させる」授業だとお考えください。読みのベクトルを誤らないように「補助輪」をつけながら読解力を身につけることや、「変化前、きっかけ、変化後」という三本柱を可視化して、物語の大枠をつかむ練習をしていきます。変化や対比をつかむことは、文章読解の基本であり、入試に直結する大事な思考法です。そうやって、物語文を楽しみながらも自然と文章の読み方を学べるようにしていくことが私たちの低学年学習におけるねらいです。1クラス約7名という少人数制の良さを生かして授業内に講師が生徒の席まで行き、書いた内容を添削した上で、アドバイスを行います。家庭学習は漢字のみとなります。3年生の間は学年相当の漢字のみですが、4年生以降は小学校のペースより早く漢字学習が進んでいきます。その時につまずくことがないよう、まずは漢字を確実に定着させることを意識して家庭学習を行ってほしいのです。