4年生の指導方針
4年生のレギュラークラスは、週2日となります。本格的に中学受験のカリキュラムが始まるにあたって、塾の勉強が楽しいと思ってもらうこと、そして学習のサイクルを確立することが重要です。できるだけ興味をひきつけ、楽しくも規律ある授業を行います。
課題はレポートによって明確化され、「☆☆☆」、「☆☆」、「☆」と3段階に重要度を分けています。日付入りの計算課題、週単位の課題を通して、受験に向けた土台を築きます。
算数の指導方針(4年生)
図形先行型のカリキュラム
比を使わない図形入試問題に挑戦できる土台を固める
4年生は図形先行型のカリキュラムとなります。一学期に円やおうぎ形の学習を終え、夏期講習には柱体・錐体の体積や表面積といった立体図形を学習。二学期には図形の回転移動や立体の切断まで扱うなど、図形分野に関してはかなり速いペースで学びます。理由は2点あります。1つ目は、まだ読解力が身についていない時期に文章題を多く扱いすぎると、一行問題の繰り返しによって暗記算数となってしまう可能性があるという点です。「つるかめ算」「和差算」といった単元は受験に必要なツールであり避けては通れませんが、比や割合を学習した上で4年生の後半に登場します。まだ4年生だからこそ、言語能力の障壁なしに応用的な内容まで学べる図形分野を先行して学習することが効率的であると考えています。2つ目は、まだ時間に余裕がある4年生のうちに他塾だと5年生で学ぶ内容を前倒しで進めていくことが効果的だという点です。多くの生徒が3年生のうちに通塾を開始するジーニアスだからこそできるカリキュラムと考えています。また、「思考力」や「算数読解力」を身につけるため、毎回のテキストの巻末には「思考力養成問題」がついています。一見解けない問題でも、分かるところまで解いてみようという姿勢が先々につながる能力の素地となります。
算数のカリキュラム |
国語の指導方針(4年生)
物語文の読み込み中心
精読を通じ、物語文を深く読み込み記述する練習を積む
4年生は一貫して物語文のみ扱います。まだ語彙力や一般教養がそれほど身についていない時期に説明文、論説文を多く扱いすぎると、易しいテーマにしか触れられないか、あるいは難しすぎて国語嫌いを誘発してしまうことも考えられます。まだ4年生だからこそ、物語文に特化し他者の感情を読み取る練習を多く積むことが効率的であるという考えのもと、情感を養成することで自然と正解を導き出せる素地づくりを目指します。そして物語文に特化する分、「自由と責任」「恋心」といった難解なテーマも扱います。授業スタイルは精読重視です。問題を解いてから解説ということではなく、じっくりと文章を読み進め、その都度解説を行っていきます。場面や人物関係を理解した上で記述問題を含む問題に取り組みます。読みのベクトルを誤らないように「補助輪」をつけながら読解力を身につけ、記述力強化のため、少人数制の良さを生かして授業内に記述添削を行います。
理科の指導方針(4年生)
なぜ?を重視する授業
暗記は最小限に抑え、根本原理から起こる現象を理解する
4年生は生物、地学、化学、物理すべての分野の導入です。興味を持ってもらうために、星座を語呂合わせのように歌で覚えたり、印象に残る植物の分類法などを伝えるなど、楽しい授業を心がけています。そして身のまわりの自然や現象、季節感とのつながりを重視した解説を通じて、勉強している内容と日常生活をつなぎます。理科の学習は暗記をしようと思うと際限なく増えていきますが、暗記を繰り返しても壁にあたり伸び悩みます。入試では、観察力や分析力が問われる問題が出されるからです。生物であれば子孫を残そうとするという摂理から考えることで、なぜこの植物は色を鮮やかにしているのか、なぜ昆虫によって完全変態と不完全変態があるのかを理解することで、理科を学ぶ上での教養を手にし、合理的効率的に答えを導き出すことができます。4年生の理科は最低限の暗記に加え、根本原理から考える発想法を養います。
理科のカリキュラム |
社会の指導方針(4年生)
日本地理を学ぶ授業
生産性を高め利益をあげる「大人の視点」に招待する
4年生は日本地理の学習です。国土や都道府県の学習を通じ、位置関係や重要語句といった知識を楽しく学習することで習得します。また、授業時間の中では必ず生徒に問いかける場面があります。なぜこの地域で促成栽培を行うのか、なぜこの地域では米の生産量が少ないのか、なぜこの特産物が作られるようになったのかといったことを問いかけ、考えてもらいます。そして、生徒とのやり取りを通じて、限られた耕地面積や気候を有効活用し、生産性を高めることで利益を出すために行ってきた先人の工夫や知恵を学んでいることを伝えます。私たちが考える現場思考力とは、必要最小限の知識を自身の常識を組み合わせて、一定の推論を導き出せる力のことです。そのためには、大人の視点に早くから触れていくことが必要です。入試で初めて見る問題にも対応できる素地となる感覚を養成します。
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