広尾の過去問
算数の問題(広尾学園中2020)
太郎君と花子さんは次の問題について考えています。
問題 次の図のように,5つの円が少しずつ重なった図があります。この図を,円か重なっている4つの部分B,D,F,Hと,円が重なっていない5つの部分A,C,E,G,Iに分けます。AからIに1から9の異なる整数を1つずつ入れなさい。ただし,それぞれの円に囲まれている整数の和がすべて等しくなるようにしなさい。この問題に対する太郎君と花子さんの以下の対話を参考にして,次の問いに答えなさい。
太郎:1から9までの整数をすべて足すと 45 になるし,円は5つあるから,1つの円に囲まれる 整数の和は 455 で9にすればいいのかな? 花子:それはおかしいわね。だって,9が含まれる円は,囲んでいる整数の和が9を超えてしまうわ。 太郎:言われてみるとそうだね。何がいけなかったのだろう。 花子:Aが関係する円は1つだけど,Bが関係する円は2つあるから,それぞれの円に入る整数の和の合計を考えるときは,B,D,F,Hに入る数を2回足さないといけないわ。 太郎:そうか!1つの円に入る整数の和を ◯ とすると 5× ◯ -( A – B + C + D + E + F + G + H + I )+ B + D + F + Hが成り立つね。 花子:そうね。そうするとB + D + F + Hは ▢ の倍数になるわね。 太郎:そうだね。それを基準にうまく考えられそうだね。 ( 1 )▢ に入る1以外の整数を答えなさい。 ( 2 )1つの円に入る整数の和は,最も大きくなる場合でいくつになるか答えなさい。求める過程もかきなさい。